社会不安障がいに効果
2015年11月20日、持田製薬株式会社(以下、持田製薬)と田辺三菱製薬株式会社(以下、田辺三菱製薬)は、抗うつ剤「レクサプロ錠10mg」(一般名:エスシタロプラムシュウ酸塩)について、社会不安障がいに関する効能・効果追加の承認を持田製薬が取得したことを発表した。
社会不安障がい
社会不安障がいは、他人の注目を浴びるかもしれない状況や行為に強い不安や恐怖を感じ、動悸等や時にはパニック発作といった不安症状が起こる。日常生活に重大な支障をきたす精神疾患である。
治療方法としては、認知行動療法が優先され、薬物療法では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であり、これらが併用される場合もある。
レクサプロ錠の開発と販売
レクサプロ錠は、ルンドベック社が創製したSSRIであり、2002年に欧米で抗うつ剤として発売された。国内においては2002年に持田製薬がルンドベック社より導入して開発を進め、2010年1月に持田製薬と田辺三菱製薬が共同販売を実施する契約を締結した。
2011年にうつ病・うつ状態を効能・効果として持田製薬が製造販売承認取得後、2011年8月22日から、田辺三菱製薬との共同販売、吉富薬品株式会社による共同プロモーションの体制で販売をしている。
今回の承認により「レクサプロ錠10mg」がうつ病の治療のみならず、国内における社会不安障がい治療の新たな選択肢として、患者のQOL向上に貢献できるものと考えている。

田辺三菱製薬株式会社 ニュースリリース
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