舌下錠タイプは世界初
塩野義製薬株式会社は、ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対するアレルゲン免疫療法薬(減感作療法薬)「アシテア(R)ダニ舌下錠 100単位」「同 300単位」を2015年11月19日に発売した。
同剤は、2010年9月、同社がStallergenes SASと締結したライセンス契約に基づいて国内で開発したダニアレルゲン免疫療法薬で、ダニを抗原としたアレルギー性鼻炎に対する舌下錠タイプでは世界初の薬剤である。
1日1回100単位の投与から開始し、1回につき100単位ずつ、原則3日間で300単位まで漸増できる。症状に合わせた適宜な延長も可能。舌下投与の場合、完全に溶解してから飲み込んだ後、5分間はうがいや飲食をしない。
アレルゲン免疫療法
アレルゲン免疫療法のメリットは長期の寛解が期待される点である。アレルギーの原因に特定された抗原の繰り返し投与により、抗原に対する反応を和らげることが目的の治療法となる。
ダニ抗原をアレルゲンとするアレルギー性疾患に対して、国内で行われる治療は皮下注射による通院治療に限られていた。
同剤は自宅でのアレルゲン免疫療法を実現するものであると同時に、室温保存ができるため、利便性と服薬コンプライアンスを向上させると考えられる。

塩野義製薬株式会社 プレスリリース
http://www.shionogi.co.jp/