染色性の高い色素が主成分
株式会社ヘリオスは、同社の眼科手術補助剤について、新たにエジプト・アラブ共和国での販売が承認されたと2015年11月9日に公表した。
この製品は、眼科での手術時に後眼部にある内境界膜を染色して剥離しやすくするもので、安全性の高い補助剤である。
主成分のブリリアントブルーG250(Brilliant Blue G-250)は、国立大学法人九州大学の研究グループが発見した染色性の高い色素。同社は株式会社産学連携機構九州からの独占的ライセンスにより同補助剤を開発した。
日本では未承認ながら海外で販路を拡大
日本国内では未承認の製品だが、欧州では2010年9月から販売されている。オランダのDutch Ophthalmic Research Center International B.V.を海外市場向けのサブライセンス先としており、同社はロイヤルティ収入の形でその売り上げ高の一定割合を受け取っている。
販売地域が徐々に拡大し、2014年の販売総数は12万本を突破した。今回のエジプト・アラブ共和国での承認により、73 の国と地域での承認を取得したことになる。

株式会社ヘリオス プレスリリース
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