コンシューマーケア事業移管の一環として
バイエル薬品株式会社は、11月13日、アレルギー性疾患治療剤「クラリチン」の製造販売承認を、MSD株式会社より承継したと発表した。
今回の承継は、米国のMerck&Co., Inc.とバイエルグループが2014年に発表した、コンシューマーケア事業移管の一環として実施されている。
アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・皮膚疾患が効能
「クラリチン」は、米国シェリング・プラウ社(現Merck & Co., Inc.)により創製された、持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤。1981年に開発が始まり、1983年からは臨床試験が開始。1988年にベルギーで初めて上市されている。
日本では、アレルギー性鼻炎・蕁麻疹・皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒を効能・効果として、2002年9月に発売。以来、多くの患者に使用されている。
患者と医療従事者のニーズに応える
今回の製造販売承認が承継されたのは、「クラリチン錠 10mg」「クラリチンレディタブ錠 10mg」「クラリチンドライシロップ 1%」の3剤形。「クラリチンレディタブ錠」は、水なしの服用が可能な口腔内速溶錠。「クラリチンドライシロップ」は、小児用製剤としては世界で初めて承認されたドライシロップ製剤。
バイエル薬品は今後も、「クラリチン」が患者と医療従事者のニーズに応えられるよう、努力するとしている。

アレルギー性疾患治療剤「クラリチン」の製造販売承認の承継に関するお知らせ - バイエル薬品株式会社
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/