発作性心房細動治療用カテーテル・アブレーション
東レ株式会社は、11月18日、同社の発作性心房細動治療用カテーテル・アブレーションシステム「SATAKE・HotBalloon」について、厚生労働省より製造販売承認を取得したと発表した。
今回承認を取得したのは、高周波バルーンカテーテルの「SATAKE・HotBalloonカテーテル」、専用高周波発生装置の「SATAKE・HotBalloonジェネレータ」、そしてカテーテル挿入用シース「トレワルツ」の3つ。
心筋組織に直接触れず、間接的に加熱
心房細動の治療には、抗不整脈薬による薬物治療、カテーテル・アブレーション、外科的手術などがある。高周波カテーテル・アブレーションとしては、カテーテル先端の電極で心筋組織を点状または線状に繰り返し焼灼する方法が主流となっている。
「SATAKE・HotBalloon」システムは、カテーテル先端に取り付けられたバルーンの中の液体を温めて心筋組織を焼灼する。これにより、電極は心筋組織に直接触れず、バルーン内液を介して間接的に加熱することが可能だ。
より安全で短時間での心房細動治療が可能に
また「SATAKE・HotBalloon」システムは、バルーンが柔軟な球形であることから、より安全で短時間での心房細動治療が可能となると期待されている。
今回の承認取得により東レは、発作性心房細動患者におけるカテーテル・アブレーション治療の新たな選択肢として「SATAKE・HotBalloon」システムが貢献できると、期待しているという。

発作性心房細動治療用カテーテル・アブレーションシステムの承認取得について - 東レ株式会社
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