国立がん研究センターと共同開発
株式会社リプロセルは、11月16日、ヒトから採取した初代肝臓細胞向け高機能培養液「ReproHP Medium」の販売を、本年12月より開始すると発表した。
同製品は、同社と国立がん研究センターが共同開発したもの。
学術的観点からも高い評価を受けた
解毒や代謝といった肝臓機能を体外において維持することは、これまで技術的に困難とされてきた。リプロセルは、ヒトから採取した肝臓細胞を体外においても高い機能を維持したまま培養を可能とする培養液を、国立がん研究センターと共同で開発。製品化にも成功した。
同製品は、培養液の組成成分を一から見直すことにより、従来比で数倍から~数十倍の肝臓機能を維持することが可能になっている。10月18日に開催された国際薬物動態学会では、同製品開発に関する技術発表について学術的観点からも高い評価を受けたという。
iPS細胞関連製品にも応用
肝臓細胞の培養液は現在、製薬企業の創薬プロセスにおける毒性評価にて、幅広く使用されている。同社グループはグローバルに有する販売網を生かし、既存製品から「ReproHP Medium」への全面的な置き換えを目指すという。
同社は今後、同製品の開発で培った高い技術力をiPS細胞関連製品にも応用し、再生医療への応用にも積極的に取り組むとしている。
(画像はプレスリリースより)

ヒトから採取した初代肝臓細胞向け高機能培養液「ReproHP Medium」販売開始のお知らせ - 株式会社リプロセル
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/