同剤投与終了後1年間における臨床的有用性の持続を確認
2015年11月10日、アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、TNFα阻害薬「セルトリズマブ ペゴル」(日本での製品名「シムジア」、欧米での製品名「Cimzia」)の新たな国内臨床試験結果を、11月11日まで開催されている米国リウマチ学会総会にて発表したことを明らかにした。
同剤は両社が日本における共同開発・商業化を進めている。
今回新たに発表された結果は、メトトレキサート(MTX)投与歴がなく予後不良因子を有する日本人早期関節リウマチ患者を対象として、同剤とMTXとの併用による有効性及び安全性を、MTXの単独投与と比較した1年間の二重盲検無作為化比較試験と、MTXのみを継続しながらさらに1年間経過を観察する試験のものであった。
それによると、最初の1年間で同剤を併用した効果が、投与終了1年後においても維持されていることが2年目の試験結果で明らかになったという。
世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品
同剤は関節リウマチなどの炎症性疾患の発症や悪化に関与する TNF-αに強い親和性を示し、TNF-αの作用を選択的に阻害する、世界初のPEG化抗TNF-α抗体医薬品だ。
日本では2013年3月にて既存治療で効果不十分な関節リウマチを適応症として販売が開始されている。

アステラス製薬株式会社 プレスリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/