『The Lancet Oncology』に掲載
エーザイ株式会社は、10月19日、同社創製の新規抗がん剤「レンビマ」の臨床第2相試験結果が、医学誌『The Lancet Oncology』に掲載されたと発表した。
同誌は、がん領域において世界的に評価の高い主要医学誌。結果が掲載された臨床第2相試験は、進行または転移性腎細胞がんを対象として実施されたもの。
アンメット・メディカル・ニーズの高い腎細胞がん
腎細胞がんは、腎臓におけるがんの90%以上を占める疾患。手術が難しい進行または転移性腎細胞がんは、分子標的薬による治療が標準となっているが、5年生存率は低い。依然としてアンメット・メディカル・ニーズの高い疾病であり続けている。
「レンビマ」は、経口投与が可能な新規結合型チロシンキナーゼ阻害剤。腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼに対して、選択的阻害活性を有する。標的分子に素早く結合し、強力なキナーゼ阻害作用を示すことが確認されている。
今後もがん患者とその家族に貢献
腎細胞がんを対象とした「レンビマ」の臨床第2相試験は、「レンビマ」と「エベロリムス」の併用投与群と、「レンビマ」単剤投与群、「エベロリムス」単剤投与群の3群を比較するもの。併用投与群および「レンビマ」単剤投与群は、「エベロリムス」単剤投与群より高い奏効率を示したという。『The Lancet Oncology』誌には、この結果が掲載された。
同社は今後も、がん患者とその家族の多様なニーズの充足およびベネフィット向上に、一層貢献するとしている。

新規抗がん剤「レンビマ」腎細胞がんを対象とした臨床第2相試験結果がThe Lancet Oncologyに掲載 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201573.html