潰瘍性大腸炎治療薬として
武田薬品工業株式会社は、2015年10月16日~21日に米国・ホノルルで開催される米国消化器病学会年次総会(ACG、American College of Gastroenterology)と10月24日~28日にスペイン・バルセロナで開催される欧州消化器病週間(UEGW、United European Gastroenterology Week)で、vedolizumabのデータを発表する。
vedolizumabは欧州と米国で活動期潰瘍性大腸炎とクローン病治療剤として同時期に承認された唯一の生物学的製剤。処方されるのは、中程度から重度の成人患者に対して一般的に治療に用いる治療薬や抗TNFアルファ薬の効果が不十分か減弱、あるいは不耐性である場合。
同剤は消化管選択性のヒト化モノクローナル抗体として、欧米では2014年5月27日に、米国食品医薬品局(FDA)に承認され、Entyvioの製品名で販売されている。
2学会でデータを発表
同社は、ACGとUEGWの2学会で大規模な研究結果を発表することで、vedolizumabが潰瘍性大腸炎およびクローン病の重要な治療オプションとして示されると期待している。
ACGでは、「GEMINI 1試験およびGEMINI 2試験での継続的な免疫調節薬の併用の有無におけるvedolizumabの維持療法の有効性」についてオーラルプレゼンテーションを行い、UEGWでは、英国での潰瘍性大腸炎治療薬を用いた場合の費用対効果などを取り上げる。

武田薬品工業株式会社 プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20151020_7175.html