製薬業界ニュース
2025年05月19日(月)
 製薬業界ニュース

DNAの傷を発見・修復タンパク質を呼び込むタンパク質 メカニズム解明

新着ニュース30件






























DNAの傷を発見・修復タンパク質を呼び込むタンパク質 メカニズム解明

このエントリーをはてなブックマークに追加
遺伝性疾患の発症プロセス解明にも
横浜市立大学大学院生命医科学研究科・奥田昌彦特任助教と西村善文学長補佐は、神戸大学バイオシグナル研究センター・菅澤薫教授らとの共同研究で、損傷したDNAを見つけたタンパク質が、その傷を除去して治すタンパク質を呼び込むメカニズムを解明した。

修復タンパク質
研究成果
DNAに傷がついてしまう状態を修復する仕組みの一つとして「ヌクレオチド除去修復」がある。DNA損傷部位と周辺のヌクレオチドを除いて、新しいものに作り替え、その際、DNAに生じた傷を最初に見つけて、修復を開始する重要な働きをするものが、XPCタンパク質である。

DNAの傷を見つけた後、XPCタンパク質は、損傷周辺のヌクレオチドを切断するためDNAの二重らせんを巻き解くタンパク質TFIIHを呼び込む。TFIIHは、10種類の異なるタンパク質からなる大きな複合体で、ふだんは基本転写因子として、転写を開始するために働いているが、DNA修復の際にも重要な役割を果たす。

今回の研究では、XPCタンパク質がTFIIH複合体を呼び込むために、TFIIHの構成メンバーであるp62タンパク質の結合部分であるPHドメインと結合することを、NMRを用いて解明した。

今後への期待
ヌクレオチド除去修復は、XPCタンパク質やTFIIHの他にも多くのタンパク質が関わる複雑な過程である。これらのタンパク質の遺伝子変異は、色素性乾皮症、コケイン症候群、硫黄欠乏性毛髪発育異常症などの遺伝性疾患を発症する。

今回の研究ではヌクレオチド除去修復過程の最初の段階が解明されたが、今後、修復メカニズムの全解明が行われ、新薬設計への有益な情報となることが期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

横浜市立大学 プレスリリース
<a href=" http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/151006.html" target="_blank"> http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/151006.html</a>


Amazon.co.jp : 修復タンパク質 に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->