新薬創出に向けて
国立研究開発法人の日本医療研究開発機構は、10月9日に、平成27年度「創薬支援推進事業-創薬支援インフォマティクスシステム構築-」の採択のための課題が決まったと発表した。今回の事業は、新規化合物を創り出すために薬物の動態と毒性を中心としたデータベース、モデリング機能、予測機能から成るシステムを構築する研究開発の支援を行う。
創薬支援ネットワーク協議会は、支援機能を強化し、大学などの基礎的な研究結果を新薬の創出を実用化に向ける支援を行っている。
5か年計画を実施
今回の事業は、日本の創薬支援を行うための問題を解決し、創薬支援ネットワークによる支援機能を強化するために、今年度から5か年の計画で実施する。
今回の事業は、創薬の支援を行うための基盤強化を図り、日本国内で医薬品や化合物に関する情報を集めたデータベースの構築と、新規化合物の構造活性相関の手法開発や創薬支援の活用を目的としている。今回、採択される研究プロジェクトは、委託研究契約に基づき実施が行われる。
採択課題の研究課題は3つ
今回、3つの研究課題が採択された。課題は、「多階層データの統合モデリングによる薬物動態予測システムの構築」、「インフォマティクスとシミュレーションを融合した多面的心毒性予測システムの構築」、「肝毒性予測のためのインフォマティクスシステム構築に関する研究」が上がった。

日本医療研究開発機構 プレスリリース
http://www.amed.go.jp/