カルテオロール塩酸塩とラタノプロストの配合剤
大塚製薬株式会社は1日、「カルテオロール塩酸塩/ラタノプロスト配合点眼液」(カルテオロール塩酸塩2%とラタノプロスト0.005%含有)を国内で新薬承認申請を行ったと発表した。
利便性が向上
カルテオロール塩酸塩/ラタノプロスト配合点眼液は、緑内障及び高眼圧症治療を目的として開発され、カルテオロール塩酸塩2%とラタノプロスト0.005%を有効成分とする、作用機序が異なる2成分を配合した点眼液。
同社が独自に創製したカルテオロール塩酸塩の眼圧下降作用を持続させるアルギン酸を配合。このカルテオロール塩酸塩は、非選択性のベータ遮断薬で、毛様体上皮における房水産生を抑制することで眼圧を下降させる作用がある。
もう一つの有効成分であるラタノプロストは、プロスタグランジン関連薬(PGF2アルファ誘導体)であり、プロスタノイドFP受容体を活性化させ、ぶどう膜強膜からの房水流出を促す。また、1日1回点眼という利便性の高さから、現在最も用いられている緑内障・高眼圧症治療薬でもある。
緑内障の治療において、複数の点眼液による併用治療の場合、点眼する間隔を空ける必要があり、患者にとって不便であった。しかしながら、2成分を配合した同剤は、その必要が無くなるため利便性の向上が期待されるとしている。

大塚製薬 ニュースリリース
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