製薬業界ニュース
2025年05月19日(月)
 製薬業界ニュース

炎症性腸疾患などに関与 免疫細胞の誘導メカニズムを解明

新着ニュース30件






























炎症性腸疾患などに関与 免疫細胞の誘導メカニズムを解明

このエントリーをはてなブックマークに追加
Th17細胞を誘導する20種のヒト腸内細菌の同定
株式会社ヤクルト本社・梅崎良則特別研究員と慶應義塾大学医学部・本田賢也教授らを中心とする共同研究グループは、Th17細胞が腸内細菌によって誘導されるメカニズムを世界に先駆けて解明した。

Th17
背景
Th17細胞は、感染症への抵抗性、炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)や、自己免疫疾患の病態形成に密接に関わっている免疫細胞として知られている。

これまでに同グループは、マウスの腸内常在細菌の一種であるセグメント細菌がTh17細胞を誘導し、感染症抵抗性を高めることを同定していたが、これらの細菌がTh17細胞を誘導するメカニズムは明らかになっておらず、関連疾患の理解や治療応用が進んでいなかった。

研究内容と成果
今回の研究では、セグメント細菌が腸管上皮に突き刺さるようにして強く接着している特殊な形態的特徴に着目し検証した。

Th17細胞を誘導するヒト腸内細菌の同定・分離を試み、最終的にヒトの糞便に由来する20菌株のTh17誘導菌を特定し、その単離培養に成功した。さらに、この20菌株を投与したマウスの腸管上皮を観察したところ、Th17細胞を誘導しない細菌に比べて、上皮により強く接着している様子が観察された。

今後は、Th17細胞の関与が知られている、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患の予知、また腸管粘膜面で効率的にTh17細胞を誘導するワクチンの設計、さらに感染症治療に対するプロバイオティクス開発に役立つと期待される。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

慶應大学 プレスリリース
<a href=" http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/osa3qr0000013pum.html " target="_blank"> http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2015/ </a>


Amazon.co.jp : Th17 に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->