悪性軟部腫瘍を適用とする
大鵬薬品工業は、抗悪性腫瘍剤「ヨンデリス(R)点滴静注用0.25mg・1mg」(一般名:トラベクテジン)について、「悪性軟部腫瘍」の効能・効果で、厚生労働省より製造販売承認を取得したことを発表した。
ヨンデリス(R)
ヨンデリス(R)は、ホヤの一種から単離された天然物(3つのテトラヒドロイソキノリン環を有するアルカロイド化合物)で、現在は合成方法が確立されている。
スペインのファーママー社によって創製された抗悪性腫瘍剤。同社は、ファーママー社と国内での開発・販売に関するライセンス契約を2009年に締結し、同剤の開発を行ってきた。
同剤は、DNAに結合することで、細胞分裂、遺伝子転写、DNA修復機構を阻害し、効果を示す抗悪性腫瘍剤。
2007年9月に欧州にて「アントラサイクリン系薬剤及びイホスファミドに無効、又はこれらの薬剤の投与に適さない成人の進行悪性軟部腫瘍の治療」を適応として承認され、2015年7月現在、欧州、南米、アジアなど77ヵ国・地域で承認されている。また、同剤は2011年6月に希少疾病用医薬品として指定されている。
なお、今回同剤の適用となっている「悪性軟部腫瘍」の日本における患者数は、約5000人と推定されている。

大鵬薬品工業 ニュースリリース
http://www.taiho.co.jp/corporation/news/2015/20150928.html