2型糖尿病治療薬「マリゼブ」
2015年9月28日、MSD株式会社は、同社が創製した週1回投与のDPP-4阻害薬「マリゼブ」(一般名:オマリグリプチン)について、日本での製造販売承認を獲得したことを明らかにした。同剤の承認は日本が世界で初めてとなる。
同剤は長時間作用型の新規DPP-4阻害薬であり、2型糖尿病の治療薬である。2010年から2014年まで国内で臨床試験が実施され、2014年11月に承認申請されていた。
「2型糖尿病」を効能・効果とする同剤の承認により、2型糖尿病患者の治療選択肢として、週1回1錠の投与薬が新たに登場することになる。
「ジャヌビア」と同様の有効性と忍容性
同剤は同社が既に販売している糖尿病治療薬で国内初のDPP-4阻害薬である「ジャヌビア」(一般名:シタグリプチン)に対し、海外の臨床開発プログラムに先行して終了した国内第3相臨床試験において、同様の有効性と忍容性が確認されたという。
同剤の効果は週1回の投与で1週間持続する。このことから、ライフスタイルが多様化する患者の服薬負担の減少および、治療継続意欲や服薬アドヒアランスの向上に貢献すると期待されている。

MSD株式会社 ニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/