研究開発の中核拠点内に
シスメックス株式会社は、2015年9月17日、個別化医療を目指した技術プラットフォームとアプリケーションの研究開発を行うオープンイノベーションラボ(Sysmex Open Innovation Lab)を、神戸市にある同社の研究開発の中核拠点、「テクノパーク」内に開設することを発表した。
施設はラボエリアや執務エリア、コラボレーションエリアなどで構成され、フロア面積約1,950平米の規模。2015年10月に稼働する予定である。
同社は検体検査をはじめとする最先端で高価値の検査・診断技術の創出に取り組んでいる。新設のラボでは、同社の独自技術の他、遺伝子情報と病気の関連性を解析するバイオインフォマティクス用のICT関連設備を整備する。また、高機能・高性能の実験設備や他機関とのコラボレーションを行うオープンイノベーション環境も充実させる。
他機関とのコラボレーションを推進
国内外の機関と、早期の検査・診断技術の創出を目指す同社は、国立がん研究所と新規の体外診断用医薬品を開発するための包括的な契約の締結を2013年9月に行った。
その後、2013年10月には同社子会社のシスメックス アイノスティクス社がバイエルヘルスケア社と、2014年6月にはメルクセノール社と血中遺伝子検査技術によるがんコンパニオン診断薬を共同開発する契約を締結するなど、共同開発には実績がある。
オープンイノベーションの特徴として、独自の研究開発と共に、他の研究機関、大学、医療機関とコラボレーションに注力し、新設のラボに国内外の研究者を招聘、交流を通じた発想の転換を促し、効果的なコラボレーションの活動の実現を加速させる考えである。
(画像はプレスリリースより)

シスメックス株式会社 プレスリリース
http://www.sysmex.co.jp/