「LPLラテックス‐IBL」を開発
株式会社免疫生物研究所は、体外診断用医薬品「LPLラテックス‐IBL」が国内での製造販売認証を取得したことを、平成27年9月16日に発表した。
LPLの診断薬は、脂質異常症の高TG血症患者を対象として、血清や血漿中に含まれるリポ蛋白リパーゼ(LPL)を測定するもの。
体内の脂質の代謝に関わる消化酵素がリパーゼであるが、その一つがLPL(リポ蛋白リパーゼ)。LPLが加水分解する酵素には、食事を介した代謝経路で小腸にて合成されるカイロミクロン、あるいは内因性の代謝経路で肝臓にて合成される超低比重リポ蛋白のトリグリセリド(TG)がある。
ラテックス凝集法を使用
今回、免疫生物研究所はラテックス凝集法に適した抗体を開発し、自動分析装置を用いた測定を実現した。これにより、今後、検体の少数、多数に関係なく簡便な測定が行え、検査センターや病院の検査部門においても広範に対応できるようになる。
免疫生物研究所では、この点で他社の先行製品との差別化が図れるとしている。また、これから保険適用を申請し、平成28年2月に販売する予定であるため、平成27年度の業績への影響は少ないとしている。

株式会社免疫生物研究所 プレスリリース
http://www.ibl-japan.co.jp/