短時間で測定可能なHISCLシリーズ
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)とエーディア株式会社(以下、エーディア)は、2015年9月10日、全自動免疫測定装置「HISCLシリーズ」用間質性肺炎診断試薬「HISCL KL-6試薬」を2015年9月16日に発売すると発表した。
同試薬はエーザイの診断薬事業子会社、エーディアとの契約でシスメックス株式会社(以下、シスメックス)が設計開発し、シスメックスの全自動免疫測定装置で測定可能なものである。シスメックス国際試薬株式会社が製造し、エーザイとの販売提携によりエーディアが製造販売元となる。
「HISCLシリーズ」は、検体から吸引した微量物質を化学発光法により約17分で測定する化学発光酵素免疫測定法。肝炎、感染症、がんなどの検査の他、肝線維化マーカー試薬やアトピー性皮膚炎マーカー試薬も製品に加えている。
間質性肺炎のマーカーに
肺炎には、気管支から肺胞までの肺胞腔内に炎症が起きる肺胞性肺炎(一般的な肺炎)と、酸素を取り込む肺胞の壁(間質)に炎症が起きる間質性肺炎の2種類がある。治療法が異なるため鑑別が重要。間質性肺炎の原因は一定ではないが、薬剤性肺炎の増加が顕著となってきた。
間質性肺炎を発症すると、間質を構成する細胞上に存在するKL-6(シアル化糖鎖抗原)の濃度が上昇するため、血液中のKL-6濃度は同疾患の判定基準となりえる。
エーディアのKL-6測定試薬の先行製品には、「ピコルミ KL-6」(電気化学発光免疫測定法)、「ルミパルス KL-6 エーザイ」「ルミパルスプレストKL-6 エーザイ」(全自動化学発光酵素免疫測定システム用)および「ナノピアKL-6 エーザイ」(生化学自動分析装置用)がある。
(画像はプレスリリースより)

エーザイ株式会社・エーディア株式会社 プレスリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201560.html