CiRA、すなわち京都大学iPS細胞研究所
株式会社日立製作所(以下「日立」)と国立大学法人京都大学iPS細胞研究所(以下「CiRA」)は、9月7日、「健常人iPS細胞パネル」の構築に向けた協力について合意したと発表した。
日立健康管理センタが協力
CiRAは、様々な疾患の患者の細胞からiPS細胞を樹立し、公的な細胞バンクに寄託することで、これら疾患の発症メカニズム解明や治療薬の開発を進めている。
この研究を進める上では、疾患を持つ人と持たない人について、年齢や性別など属性が近いiPS細胞同士の比較検討が必要となる。それぞれのデータで構成された「疾患特異的iPS細胞パネル」と「健常人iPS細胞パネル」の整備が不可欠となるのだ。
「疾患特異的iPS細胞パネル」はCiRAが構築しているが、「健常人iPS細胞パネル」の構築について今回、日立運営の日立健康管理センタが協力することとなった。
匿名化した健診データをCiRAに提供
日立健康管理センタは、健康診断に訪れる健常人の中からドナーとなるボランティアを募集。ドナーから血液を採取し、匿名化した健診データと共にCiRAに提供することで、「健常人iPS細胞パネル」構築に協力するとしている。
また、ドナーの同意を得たデータについては、幅広いiPS細胞研究の発展や実用化への貢献に供するべく、公的な細胞バンクである理化学研究所バイオリソースセンターに寄託されるという。
(画像はプレスリリースより)

日立と京都大学iPS細胞研究所が「健常人iPS細胞パネル」の構築に向けた協力について合意 - 株式会社日立製作所
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