乾癬を適応症として申請
日本イーライリリー株式会社は、8月21日、同社が開発中のヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体「イキセキズマブ」について、国内における製造販売承認申請を行ったと発表した。
この申請は、中等症から重症の尋常性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、そして関節症性乾癬を適応症とするもの。
「IL-17A」へ特異的に結合・中和
「イキセキズマブ」は、炎症性サイトカインである「ヒトインターロイキン17A(IL-17A)」に対して高い親和性を持つ。「IL-17A」は乾癬において、過剰なケラチノサイト(皮膚細胞)の増殖と活性化に主要な役割を果たす。
同抗体は、「IL-17B」「IL-17C」「IL-17D」「IL-17E」「IL-17F」のサイトカインには結合せず、「IL-17A」へ特異的に結合して、中和する。
今回の承認申請は、乾癬患者を対象とした国際共同試験および国内臨床試験の結果に基づいて行われている。
乾癬治療の更なる発展に貢献
日本イーライリリーは、イーライリリー・アンド・カンパニーの子会社。がんや糖尿病などの治療薬を提供すると共に、アルツハイマー型認知症や関節リウマチ、乾癬や高コレステロール血症などの診断薬・治療薬の開発も推進。革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じて、日本の医療に貢献している。
同社は今後も、乾癬患者や医療従事者の様々なニーズに応えることで、乾癬治療の更なる発展に貢献するとしている。

ヒト化抗ヒトIL-17Aモノクローナル抗体「イキセキズマブ」を国内製造販売承認申請 - 日本イーライリリー株式会社
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