腸管系病原細菌の検出
タカラバイオ株式会社は、2015年8月26日、腸管系病原細菌の腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌を高速で時検出する検出試薬「TaKaRa腸管系病原細菌検出キット」を9月16日に発売することを発表した。
従業員の健康管理、あるいは集団食中毒を予防するため、食品取扱者、学校給食・保育園等の従事者に対して腸管系病原細菌のスクリーニング検査が行われている。
これまで検便における検査では、寒天培地に播種した各細菌の増殖の有無を確認する培養検査が実施されてきた。しかし、同検査は培養に手間と時間を要すること、寒天培地の廃棄に費用がかかることから、近年、遺伝子検査によるスクリーニング検査が浸透してきた。
PCR法を活用
同社がこのたび開発した「TaKaRa腸管系病原細菌検出キット」は、PCR法を用いて簡便で短時間に細菌を検出する高速検出試薬である。
PCR法は温度サイクル装置を用いてDNAを数時間で数百万倍に増幅する技術。腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌の遺伝子をこの技術で増幅させ、3種の菌の有無を同時に検出する。
加えて、同社の高速PCR試薬により、検便検体からサンプル調製して37分後という高速での判定を実現している。
今後、同社はPCR法を応用した新製品の開発にさらに取り組む方針である。
(画像はプレスリリースより)

タカラバイオ株式会社 プレスリリース
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=2497