成人の大うつ病患者における認知機能への効果に関する臨床成績
2015年8月11日、武田薬品工業株式会社とH. Lundbeck A/Sは、米国食品医薬品局(FDA)が大うつ病治療剤「Brintellix(一般名:ボルチオキセチン臭化水素酸塩)」の臨床試験データ追記申請を受理したことを明らかにした。
「Brintellix」はLundbeck 社の登録商標であり、武田薬品が使用許諾を得て使用している薬剤である。成人の大うつ病治療剤として米国で2013年9月30日に承認済みだ。
武田薬品工業株式会社は、今回の申請が承認されれば、同剤は米国の添付文書において認知機能への効果を示した臨床試験のデータが記載された、初めての大うつ病治療剤となるとしている。
FDAは審査完了目標日を2016年3月28日に予定しているとのこと。
複数のセロトニン受容体での作用を有する薬剤
「Brintellix」は神経伝達物質セロトニン(5-HT)の再取り込み阻害作用や、5-HT1A受容体刺激作用、5-HT1B受容体の部分的刺激作用、5-HT3、5-HT1D、5HT7受容体拮抗作用など、複数のセロトニン受容体での作用を持つ。
またこれらの薬力学的作用を併せ持つ初めてかつ唯一の薬剤である。

武田薬品工業株式会社 H. Lundbeck A/S プレスリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/20150811_7080.html