11月の操業開始目指す
ジェネリック医薬品(後発薬)の専業メーカー、沢井製薬が大阪府吹田市に建設していた同医薬品の「開発センター」竣工式を18日に開いた。11月の操業開始を目指す。
前日の17日に工事が完了。総工費などの投資額は約60億円で、10階建て延べ床面積約7600平方メートル。超高齢化社会を迎える中、国の医療費要請方針を背景に、今後の後発薬需要増加をにらみ、大型設備導入による研究開発の能率アップを図る。
「なによりも患者さんのために」
沢井製薬は1929年4月1日創業。「なによりも患者さんのために」として、真心を込めた医薬品を通じ、人々の健やかな暮らしを実現することなどを基本理念としている。
同社は長年にわたり、高品質なジェネリック医薬品を提供しており、現在の製品ラインアップは約650品目。疾患に対し幅広く、多様な剤形を取り揃え、患者のあらゆる症状に応えることができるよう尽力している。
ジェネリック医薬品は、特許満了の有効成分を使用して開発される医療用医薬品。沢井製薬は、従来よりも「ひとつ上の品質を目指す」とのテーマを掲げ、サワイジェネリックの開発に努めてきた。
竣工した開発センターの敷地はもともと、エスエス製薬大阪支社があった場所。新たな施設を活用し、既存製品の改良や量産化技術の研究を担い、近年手狭になっていた「製剤技術センター」(大阪市旭区)の機能も移し、開発センターと本社内の研究所で新製品づくりに取り組む。
(画像は沢井製薬のホームページ)

沢井製薬
http://www.sawai.co.jp/