最小規格「オルプロリクス静注用250」
2015年8月4日、バイオジェン・ジャパン株式会社(以下、バイオジェン・ジャパン)は、遺伝子組換え長時間作用の血友病B治療薬、オルプロリクスの最小規格「オルプロリクス静注用250」を2015年7月27日から発売したと発表した。
オルプロリクスは、遺伝子組換え血液凝固第IX因子Fc領域融合タンパク質製剤で、Fc領域融合技術を用いて開発された長時間作用の血友病B治療薬である。
乳幼児血友病B患者のための治療薬 背景
血友病Bは、乳幼児の時期から生涯にわたって治療を要する疾患であり、世界で出生男児の25000人に1人の割合で発症している。
出血が起こらないようあらかじめ補充しておく定期補充療法が推奨されているが、定期的な投与に当たっては、乳幼児のように体重の少ない患者に適した規格の製剤が医療現場からも長い間望まれてきた。
血友病B患者の治療とQOLの向上へ
オルプロリクス静注用は、2014年9月に500IU、1000IU、2000IU、3000IUの4規格を販売開始し、長時間作用を有し、小児から高齢者まで様々な年代の血友病B患者の治療とQOLの向上に貢献している。
今回、250IUという最小規格の提供が可能となることで、豊富な種類の規格を取りそろえることとなり、患者や医師に用量の選択肢を提供することが可能となった。乳幼児患者にとっての利便性を追求し、患者のニーズに応えるとともに、適正量の投与で医療費増大の抑制の可能性もある。

バイオジェン・ジャパン プレスリリース
http://www.biogen.co.jp/20150804.aspx?ID=22068