臨床時の痛みを緩和する
佐藤製薬株式会社(以下、佐藤製薬)と丸石製薬株式会社(以下、丸石製薬)は、佐藤製薬の外用局所麻酔薬「エムラクリーム」のコ・プロモーション契約を締結したと、2015年8月7日に発表した。
佐藤製薬が製造・販売するエムラクリームは、リドカインとプロピトカインを有効成分とする。どちらも室温では固体だが等量混合により室温で共融混合物となり、高濃度の局所麻酔薬として調製できる。この性質を生かし、正常皮膚への薬剤透過性と麻酔効果に優れた外用局所麻酔剤を創製した。
2012年に国内初の「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」の働きを持つ外用局所麻酔剤として発売された。2015年6月26日には、「注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和」の効能・効果を取得し、さらに、0歳児を含む小児への用法・用量を追加した。
その結果、臨床で、注射針や静脈留置針の穿刺時の疼痛、小児への皮膚レーザー照射療法時の痛みや各種注射の痛みの緩和に貢献できるようになった。
コ・プロモーション契約で協力
このたびのコ・プロモーションの合意により、丸石製薬のMRが担当する病院の麻酔科を対象に、2015年9月1日から、同社は佐藤製薬とともにエムラクリームの医薬情報を提供していく。佐藤製薬は、同薬に関する情報提供活動をはじめ、製造、流通、販売をこれまで通りに行う。
コ・プロモーション契約を通して、両社はエムラクリームの安全性、有効性を的確に周知し、皮膚科・形成外科を中心に全科の多様な疾患の治療や検査で、注射針と静脈留置針穿刺時の疼痛を緩和する同薬の効果をもって貢献する考えである。

丸石製薬株式会社 プレスリリース
http://www.maruishi-pharm.co.jp/pdf/20150807.pdf