エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤
大正製薬株式会社は、7月21日、エスフルルビプロフェン含有消炎鎮痛貼付剤「TT-063」の第3相臨床試験における結果を、日本臨床整形外科学会学術集会にて発表した。
「TT-063」は、大正製薬の子会社である株式会社トクホンが開発した消炎鎮痛貼付剤。2014年10月、変形性関節症を予定適応症として製造販売承認が申請されている。
国民のおよそ3割が変形性関節症
変形性関節症は、関節軟骨の変性や磨耗を主体とした、関節部位の慢性退行性変性疾患。発症部位により、変形性膝関節症や変形性腰椎症などに分類される。
同疾患の国内患者数は、変形性膝関節症で2400万人、変形性腰椎症で3500万人と推定されている。国民のおよそ3割に、QOL(生活の質)を低下させる疼痛症状がみられることとなるため、強力な消炎鎮痛作用を有する貼付剤の開発が期待されていた。
高い有効性と良好な忍容性が示された
今回の学会発表が行われた日本臨床整形外科学会学術集会は、7月19日と20日に山口県下関市で開催されたもの。同社は、変形性関節症の患者を対象とした2つの国内第3相臨床試験に関する結果を発表した。
試験では、同剤の2週間貼付の有効性、そして52週間連続貼付の可能性が検討された。2週間貼付については高い有効性が、52週間連続貼付については良好な忍容性が、それぞれ示されたという。

消炎鎮痛貼付剤「TT-063」第3相臨床試験結果の日本臨床整形外科学会学術集会発表に関するお知らせ - 大正製薬株式会社
http://www.taisho.co.jp/company/release/2015