米国を除く全世界の権利を取得
ゼリア新薬工業は同社の100%子会社であるスイスのTillotts Pharma AG (以下、ティロッツ・ファーマ)がAstraZeneca(以下、アストラゼネカ)が販売している炎症性腸疾患(IBD)治療剤の「Entocort(R)」(一般名:ブデソニド)について米国を除く全世界における権利を取得する契約を締結したことを発表した。
日本では製造販売承認申請の準備中
ティロッツ・ファーマは消化器に特化したスペシャリティファーマ。主力製品であるIBD治療薬「Asacol(R)」(アサコール(R))は、IBDの中でも主に潰瘍性大腸炎(UC)の第1選択薬として、多くの国で使われている。
そして、今回取得する「Entocort(R)」はIBDの中でクローン病(CD)治療剤として市場が確立されており、一部の市場ではUCの適応でも承認されている。そのため、今回「Entocort(R)」の権利を取得することはIBD治療において、従来の主力商品である「Asacol(R)」を補完するものとなる。
なお、日本においては、アストラゼネカの日本法人が「Entocort(R)」についてCDを適応とする製造販売承認申請の準備中である。承認後はゼリア新薬が販売する予定。

ゼリア新薬工業 ニュースリリース
http://www.zeria.co.jp/image/upimg/mv14364234561.pdf