要指導医薬品として承認
サンスター株式会社は、日本で初めてのOTC(Over The Counter)医薬品(要指導医薬品)のむし歯予防薬、フッ化物洗口剤「エフコート」を発売すると2015年7月13日に発表した。
高いむし歯予防効果をもちながら、フッ化物を配合した一般向けの製品は医薬部外品のハミガキに限られ、洗口剤に配合する場合は、歯科医師が処方する医療用医薬品のみが認められるという状況であった。
同社は歯科医院向けのフッ化物洗口剤の販売を2006年から開始する一方で、一般用医薬品としての認可を申請していた。2015年3月13日、「エフコート」は要指導医薬品に承認された。
その背景には、フッ化物洗口を小中学校で実施した結果、むし歯予防効果を実証する事例が多かったことやセルフメディケーションの高まりがある、と同社は考えている。
薬剤師の指導で販売
「エフコート」は有効成分として0.05%濃度(フッ化物イオン濃度225ppm)のフッ化ナトリウムを配合している。これは医療用と同じ成分で、薬剤師の指導を受けられる薬局・ドラッグストアなどで、2015年9月18日から販売する。
1日に1回、食後または就寝前に30秒から1分間ほどの洗口(ブクブクうがい)で口内にフッ化物を広げて吐き出す。これで、歯の表面を再石灰化(カルシウムを歯に取り込むこと)できるため、歯質の強化と脱灰の抑制(カルシウムの溶け出しを防ぐこと)につながり、むし歯予防になる。
幼児から高齢者まで幅広く使用できる製品だが、洗口を吐き出せる年齢として対象を4歳以上に設定した。容量は250ml、価格は1,500円となっている。
(画像はプレスリリースより)

サンスター株式会社 プレスリリース
http://jp.sunstar.com/company/press/2015/0713_2.html