英国の治験実施施設にて開始
ラクオリア創薬株式会社は、5-HT2B拮抗薬(化合物コード「RQ-00310941」)の健康成人への投与(FIH試験)を、7月13日に英国の治験実施施設にて開始したと発表した。
同社は「RQ-00310941」について、英国において第1相臨床試験を実施することを決議したと、6月1日に発表していた。
腹痛・腹部不快感・便通異常に改善効果
「RQ-00310941」は、同社が創出した5-HT2B拮抗薬。動物モデルにおいてストレス誘発性の排便亢進及び内臓痛覚過敏に対する抑制が認められているため、下部消化器疾患における腹痛・腹部不快感、そして便通異常に対する改善効果が期待されている。
同社は2012年4月、「RQ-00310941」の前臨床段階へのステージアップを決定。以後、薬効薬理試験・薬物動態試験・GLP基準での実施試験を含む毒性試験・安全性薬理試験を実施してきた。これらの試験成績を総合的に精査した結果、ヒトへの投与が可能であると同社は判断。臨床ステージへ進めることを決定している。
安全性・忍容性・薬物動態を評価
今回開始されたFIH試験は、健康成人男性における「RQ-00310941」の安全性・忍容性・薬物動態を評価するもの。食事及び性差がそれらに与える影響もまた、検討される。
健康成人におけるこれらの検討が終了した後は、速やかに少数例の患者への投与が実施されるという。「RQ-00310941」の腹部症状改善効果を検討し、ヒトにおける薬理効果の立証(Proof of Principle, PoP)を目指すと、同社はしている。

5-HT2B拮抗薬RQ-00310941のFIH試験が開始されました - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/topics/3485.html5-HT2B拮抗薬の英国における第1相臨床試験実施に関するお知らせ - ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/rq-cms/wp-content/