認証標準物質のグローバルリーダー
シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社は、抗真菌薬(フルコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ポサコナゾール、およびボリコナゾール)用の5つの安定同位体ラベル内部標準物質を、CerilliantR(セリリアント)ブランドから発売することを2015年6月9日に発表した。
セリリアントは認証標準物質を30年以上提供するリーディングカンパニーで、米国・テキサス州を拠点としている。
製薬、臨床診断、臨床/法医中毒学、天然産生物の業界をクライアントとして3,000点以上のカタログ掲載製品やカスタム製品、サービスで多様な要件に対応する。その品質は、ISO 1348の認証を取得し、ISO 15194に準拠するなど業界最高水準で製造されている。
抗真菌薬の有効性を確保
免疫不全や重症患者の侵襲性真菌感染症に対する治療選択肢となる抗真菌薬だが、一方で、チトクロムP450代謝酵素の基質または阻害剤としての機能により、併用薬との相互作用や濃度依存毒性などの臨床的な課題も有している。
投薬計画でそうした問題を避け、抗真菌薬の有効性を確保するため、LC-MS/MS(液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析)による治療薬モニタリング(TDM)の使用が考えられる。
今回、発売する内部標準物質は、血清または血漿中の一般的な抗真菌薬を質量分光分析法で定量化するものである。
同社は、抗真菌薬のメトロニダゾールおよび活性代謝物のヒドロキシイトラコナゾール用の安定同位体ラベル内部標準物質も近々、発売する。

シグマ アルドリッチ ジャパン合同会社 プレスリリース
http://www.sigmaaldrich.com/