ライソゾーム酸性リパーゼ欠損症(LAL-D)治療剤
2016年3月29日、アレクシオンファーマ合同会社は、3月28日付けで同社が製造するライソゾーム酸性リパーゼ欠損症(LAL-D)治療剤「カヌマ(R)点滴静注液20mg」が、国内における製造販売承認を取得したことを明らかにした。
LAL-Dに対する治療薬としては日本で初めて承認されたものとなる。
同剤はLAL-Dの病態に深く関与する酵素を標的とした酵素補充療法だ。体内組織のライソゾーム内におけるコレステロールエステルおよびトリグリセリドの蓄積を減少させる働きがある。
生命を脅かす代謝性超希少疾患
LAL-Dは遺伝性で急速ないし慢性に進行する代謝性疾患である。複数の体内組織でライソゾーム内のLAL酵素活性が低下または欠損することで、血管壁、肝臓および他の臓器にコレステロールエステルとトリグリセリドが蓄積してしまい、多臓器障害を引き起こす。
患者には組織の線維化、肝硬変、肝不全、アテローム性動脈硬化症が進み、心疾患やその他の深刻な疾患が現れる。これらの生命を脅かす症状が急速に発現し、特に乳児の場合は数ヵ月もしないうちに死に至る。
(画像はプレスリリースより)

アレクシオンファーマ合同会社 プレスリリース
http://alexionpharma.jp/press_release/