ヤンセンファーマが取得
ヤンセンファーマ株式会社は、3月28日、再発・難治性の慢性リンパ性白血病治療剤「イムブルビカカプセル140mg」について、製造販売承認を取得したと発表した。
この承認は、「再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)」を適応症とするもの。
過剰な細胞増殖を阻止する作用を持つ
慢性リンパ性白血病と小リンパ球性リンパ腫は、Bリンパ球(白血球の一種)の腫瘍であり、治癒が難しい血液がん。欧米では白血病全体の20~30%を占める疾患だが、日本では稀少疾患となっている。
「イムブルビカ」は、新しい作用機序を有するブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤。BTKは、B細胞受容体シグナル伝達経路において重要シグナル伝達モジュールであり、悪性B細胞の生存や増殖に大きく関与する。同剤は、悪性B細胞の過剰な細胞生存シグナルの伝達を抑え、過剰な細胞増殖を阻止する作用を持つ。
新しい治療選択肢として貢献
「イムブルビカ」は、慢性リンパ性白血病に関する効能・効果で、66の国と地域において承認を取得。日本では、薬価収載後にヤンセンが販売する予定となっている。
慢性リンパ性白血病と小リンパ球性リンパ腫は、既存の薬物治療後に病勢進行が認められた患者に対して、有効な治療法が限られている。ヤンセンは、同剤がアンメットニーズに応える新しい治療選択肢として貢献することを、期待しているという。

再発・難治性の慢性リンパ性白血病治療剤「イムブルビカカプセル140mg」製造販売承認を取得 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/