共同販促契約変更に合意
エーザイ株式会社は、3月22日、米国子会社であるエーザイ・インクとスイスのHelsinn Healthcare S.A.(以下「Helsinn社」)が、制吐剤「AKYNZEO」の共同販促契約を変更することに合意したと発表した。
この変更に基づき、「AKYNZEO」の米国における販売権は2016年4月1日より、Helsinn社の米国子会社であるHelsinn Therapeutics U.S. Inc. (以下「Helsinn US社」)へ返還される。
制吐剤「Aloxi」でも共同販促を展開
Helsinn社は、がん補助療法の医薬品グループ。スイスのルガーノに本社を置き、アイルランドと米国に子会社、中国に駐在員事務所を持つ。幅広い品揃えの製品と開発品のパイプラインを誇り、90カ国で製品を販売。ユニークかつ一貫したライセンシングビジネスにより患者の生活を改善している。
Helsinn社とエーザイ・インクは、制吐剤「Aloxi」の米国における商業権について、ライセンス契約を締結。Helsinn社は全ての開発活動の保持を担い、エーザイ・インクとHelsinn US社が米国内で共同販促を展開、売上げはエーザイ・インクに計上されることになっている。
神経伝達経路をターゲットに
「AKYNZEO」は、NK1受容体拮抗剤「netupitant」および5-HT3受容体拮抗剤「palonosetron」の、配合制吐剤。がん化学療法に伴う悪心・嘔吐における2つの重要な神経伝達経路をターゲットにしている。
なお、「AKYNZEO」の米国における販売権はHelsinn US社に返還されるが、「Aloxi」については従来どおり、両社で共同販促を行うという。

米国におけるHelsinn社との制吐剤の共同販促契約を変更 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201614.html