服薬アドヒアランスを改善
ノバルティス ファーマ株式会社は、2016年3月25日、骨髄線維症と真性多血症の治療薬「ジャカビ錠10mg」の剤形追加について、製造販売承認申請を行った。
骨髄増殖性腫瘍の一種である骨髄線維症と真性多血症の薬剤治療を行う場合、服薬期間が長期にわたる可能性がある。結果として、患者が治療決定に参加する、あるいはその決定どおり治療を受けるという、アドヒアランスの低下が起こりえる。
こうした事態を避けるには、投薬回数や錠剤数を少なくするなど、患者の負担を軽減する対応が求められる。
同社は、服薬アドヒアランスを改善するため、「ジャカビ」錠の1回の服用錠数を減らすことにつながる「ジャカビ」錠10mgを開発した。
市販製剤の含量違い
「ジャカビ」が骨髄線維症を適応症として最初に承認されたのが米国で、2011年11月のこと。以来、2015年12月までに、同疾患の治療薬として96の国または地域で承認され、真性多血症の治療薬としては51の国または地域で承認されている。
日本では、骨髄線維症が2014年7月に承認され、真性多血症については、既存治療の効果が不十分、不適当である場合との条件とともに2015年9月に承認された。
市販されている製剤、5mgの含量違いとして開発された「ジャカビ」錠10mgは、これまでに39の国または地域で承認されており、このたび、日本でも申請が行われた。
同社は、同錠が同疾患に対する治療の質を高めることを期待し、早期承認を目指す考えである。

ノバルティス ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novartis.co.jp/news/2016/pr20160325.html