ADT療法との併用を評価
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は、2016年3月25日、転移性ホルモン感受性前立腺がん(mHSPC)患者を対象とした経口アンドロゲン受容体阻害剤エンザルタミドの第3相ARCHES試験を開始したことを発表した。
前立腺がんは世界的に男性のがんで2番目に多いとされ、mHSPCの場合は、アンドロゲン除去療法(ADT)により男性ホルモンのアンドロゲン量を減らす治療が標準的に行われている。
アステラス製薬は米国のメディベーション社と共同で開発・販売しているエンザルタミドをADTと併用する臨床試験に取り組んでいる。
250施設が参加予定
ARCHES(AR Inhibition with ChemoHormonal Therapy in Men with MEtastatic Castrate Sensitive Prostate Cancer)試験は国際共同無作為化二重盲検プラセボ対照第3相試験で、アステラス製薬が主導して実施するもので、約250施設の約1,100名のmHSPC患者が参加する予定である。
ADTに1日1回エンザルタミド160mgを経口投与した群とプラセボ投与群を比較して、同剤の有効性と安全性を評価する。試験では画像診断による無増悪生存期間を主要評価項目としている。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/