日本化薬を相手取る
スイスのデビオファーム・インターナショナルが4日、東京地方裁判所第一審にて、同社所有の特許侵害訴訟(特許番号N- 4430229)に勝訴したと発表した。
同社は、2015年5月8日に東京地方裁判所にて、Elplat(R)の後発医薬品の製造者である日本化薬に対して、特許侵害訴訟をおこしていた。裁判所は、日本化薬が販売している後発医薬品の抗癌剤が、デビオファーム所有の日本における特許に違反すると判決を下している。また、この判決により、裁判所は日本化薬に対し、商品販売の中止を命じた。
特許の対象となるのは、抗癌剤であるElplat(R) (Oxaliplatin)点滴剤50mg、100mg及び200mg。Elplat(R)とは抗癌プラチナ薬剤であり、日本では1997年に、ヤクルト本社が特許保有者であるデビオファーム・インターナショナル(スイス)から開発及び販売許可を得ている。
Elplat(R)
Elplat(R)は2005年3月、切除不能末期腸癌及び再発腸癌の治療薬として承認され、同年4月に販売が開始。その後、大腸癌術後化学療法補助剤や切除不能末期大腸癌及び再発腸癌の治療の際の追加投薬及び販売権など癌に関する様々な適用で承認されている。
なお、デビオファームは日本化薬以外に2015年より同剤を販売している他の12社に対しても特許侵害訴訟をおこしている。

デビオファーム・インターナショナル ニュースリリース/共同通信PRワイヤー
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201603048559/