利便性向上へ
MSDは、2月24日付けで、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の「レメロン(R)錠30mg」(一般名:ミルタザピン)の製造販売承認を取得したことを発表した。同社はレメロン(R)錠15mgを2009年より販売しており、今回の承認によって「レメロン(R)錠30mg」が新たに追加される。
同剤の用法・用量は1日15mgより開始し、年齢や症状に応じて、上限が45mgを超えない範囲で増減が可能だ。今回の製造販売承認取得による「レメロン(R)錠30mg」の剤形追加により、患者にとって服用の利便性が向上することとなる。
うつ病患者は増加傾向
2008年の厚生労働省の調べによると日本におけるうつ病患者は年々増加傾向にあり、医療機関にかかっている患者数は100万人以上。このような状況において、MSDは今回の製造販売承認の取得を通じ、患者や医療従事者に対し、さらに貢献していきたいとしている。
レメロン(R)錠
レメロン(R)錠は、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬 (NaSSA) というカテゴリに属し、ノルアドレナリンやセロトニンを増加させることで抗うつ効果がある。そして、SSRIやSNRIとは異なる作用機序があり、短時間で効果が発現し、持続的だ。

MSDニュースリリース
http://www.msd.co.jp/newsroom/msd-archive/