関節リウマチ治療薬「オレンシア」
ブリストル・マイヤーズ株式会社と小野薬品工業株式会社は、2月26日、関節リウマチ治療薬「オレンシア皮下注 125mg オートインジェクター1mL」の製造販売承認を取得したと発表した。
今回の承認により「オレンシア」は、点滴静注用製剤および皮下注シリンジ製剤に加え、皮下注オートインジェクター製剤でも提供することが可能になる。
遺伝子組み換え可溶性融合タンパク質
「オレンシア」は、ヒト細胞傷害性Tリンパ球抗原-4の細胞外ドメインと、ヒトIgG1のFcドメインより構成された、遺伝子組み換え可溶性融合タンパク質。T細胞の活性化を抑制し、関節リウマチの症候および症状、またQOL改善作用も発揮する。
同剤は、関節リウマチ治療薬として2005年12月に米国にて初めて承認を取得。以降、現在までに世界50カ国以上で販売されている。日本では、2010年7月に点滴静注用製剤として製造販売承認を取得し、2013年6月には皮下注シリンジ製剤としての承認を取得した。
患者が扱いやすい機能・形状を持つ
「オレンシア皮下注 125mg オートインジェクター1mL」は、あらかじめ1回量の薬剤が充填されており、注射ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、薬剤が注入される。大きな薬液確認窓から薬剤注入の様が確認できるなど、患者が扱いやすい機能・形状を持つことも特徴だ。
関節リウマチ患者は、手の関節のこわばりや痛みなどにより、皮下への自己注射が困難な場合が多い。皮下注オートインジェクター製剤は、患者のそういった負担を軽減するものと、両社はしている。
(画像はプレスリリースより)

「オレンシア皮下注 125mg オートインジェクター1mL」製造販売承認取得のお知らせ - ブリストル・マイヤーズ株式会社
http://www.bms.co.jp/press/pdf/20160226.pdf