「マストイムノシステムズ」シリーズに新製品
日立化成株式会社は、2016年2月2日、アレルギー診断薬の新製品「マストイムノシステムズIV」を発売することを発表した。
同社はアレルギー検査を行う「マストイムノシステムズ」シリーズを1989年から展開している。アレルゲンとなるスギやミルクなどに対する特異的IgE抗体を測定するもので、医師が診断する際に補助手段として使用されている。特異的IgE抗体は、即時型アレルギーを引き起こす免疫グロブリンのひとつである。
食物アレルギーに増加傾向
同社は、罹患率が増加しているアレルギー疾患の中でも、学校給食で誤食事故を招くなど、食物アレルギーの事例は深刻であると捉え、この度、PFS(花粉・食物アレルギー症候群)となる原因に注目した。
新製品の体外診断用医薬品(同時多項目アレルゲン特異的IgE抗体測定試薬)「マストイムノシステムズIV」に測定項目に新たに3点を追加し、その内の2点が野菜・果物のトマトとモモ。もう1点のアスペルギルスを入れると、測定できるアレルギーの項目は全36項目となる。
同薬の特長は、1度の採血で済むこと、必要な検体量の最低が血清0.2mlであること。36項目の内訳は、キウイ、ソバ、マグロ、豚肉などの食物系20項目、オオアワガエリ、カモガヤ、スギなどの花粉系8項目、コナヒョウヒダニ、ハウスダストI、ネコ皮屑などの環境系・その他8項目である。

日立化成株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachi-chem.co.jp/