LF治療薬をWHOへ無償提供
エーザイ株式会社は、2月10日、同社がインドネシアにおいて展開しているリンパ系フィラリア症(LF)制圧活動への取り組みについてのプレスリリースを発表した。
同リリースでは、LF治療薬の世界保健機関(WHO)への無償提供、また「DEC Project Manager」と呼ばれるLF制圧活動担当者の活動を紹介している。
「DEC Project Manager」、DEC錠供給を提案
エーザイは、同社製のLF治療薬「ジエチルカルバマジンクエン酸塩100mg錠(以下「DEC」)」を、2013年10月よりWHOに対して無償で提供している。また、社内にて「DEC Project Manager」と呼ぶLF制圧活動担当者を、アジアのLF蔓延国にある販売子会社の社員を中心に任命。各国の政府LF担当者や現地関係者と議論している。
インドネシアでは、2015年より毎年10月を「LFの制圧月間(BELKAGA)」と定め、国を挙げてのLF制圧に乗り出し、インドネシアの「DEC Project Manager」も協力を続けてきた。「BELKAGA」では、疾患の啓発を図ると同時に、全国の蔓延地域で集団投薬(MDA)を実施することを決定。高品質のDEC錠を必要量供給すべく「DEC Project Manager」は、WHOを通じたDEC錠の供給を提案している。
全国的な制圧活動が開始へつながった
インドネシアでは当初、保健省が独自に調達する薬剤をMDAに使用することが計画されていたという。インドネシアの「DEC Project Manager」は、LF制圧活動関係者との議論に加わり、高品質のDEC錠を必要量供給することが早期の制圧につながることを知り、エーザイ製DEC錠のWHO経由での供給を提案した。
議論の結果、エーザイ製DEC錠を使うことで高品質かつ大量の薬剤を安定的に調達する目処がつき、「BELKAGA」の全国的な制圧活動が開始へつながったという。

DEC Project ManagerによるインドネシアにおけるLF制圧活動への取り組み - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/company/atm/