米国社と契約
エーザイ株式会社は、2016年2月1日、中国発の新薬を製品化する米国のHUYA Bioscience International,LLC(以下、HUYA社)とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤「HBI-8000」の日本とアジアにおける独占的な開発と販売に関する契約を締結したことを明らかにした。
同社はこの契約により、同剤の日本、韓国、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、シンガポールでの独占的な開発販売権を得るが、末梢性T細胞リンパ腫と成人T細胞白血病/リンパ腫はHUYAが開発し、同社が販売することになる。
血液がんと固形がんで臨床試験が進行中
「HBI-8000」はヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害するベンズアミド系の経口投与剤である。DNA配列の変化なしで遺伝子発現を制御・伝達するというエピジェネティックな作用により、腫瘍細胞の増殖を抑制する効果が非臨床結果で示され、免疫調節作用の効果も期待される。
中国で末梢性T細胞リンパ腫を適応疾患に承認された他、米国では固形がんを対象にした臨床第I相試験が終了している。日本では、非ホジキンリンパ腫を対象に臨床試験が進められており、また、末梢性T細胞リンパ腫の治療薬として希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されている。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201605.html