肺動脈性肺高血圧症 PAH治療薬
日本新薬株式会社は同社で創製し、2008年4月にアクテリオン社に導出した、セレキシパグ(欧州での商品名:Uptravi)について、アクテリオン社が欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を受領したことを発表した。
セレキシパグ
セレキシパグ(Uptravi)は、強力かつ経口投与可能なIP受容体選択的作動薬の錠剤であり、セレキシパグとその主要代謝物は、プロスタサイクリン受容体(IP受容体)に選択的に作用する。
5つある主要なプロスタノイド受容体(IP、EP、DP、TP、FP)のうちの1つであるIP受容体は、プロスタサイクリンによって活性化され、血管拡張を誘導し、血管平滑筋の増殖を阻害する。
セレキシパグ 治療対象
セレキシパグの有効性は、特発性および遺伝性PAH、結合組織病に伴うPAH、修復済み単純先天性心疾患に伴うPAHなどのPAH患者集団において示された。
CHMPは、WHO機能分類II度・III度のPAH成人患者に対し、セレキシパグによる長期治療について、欧州委員会による承認を勧告した。
セレキシパグは、エンドセリン受容体拮抗薬(ERA)とホスホジエステラーゼ5阻害薬(PDE-5i)の両方またはいずれか一方による治療において、管理不十分な患者に対する併用療法として、またはERAやPDE-5iによる治療対象とはならない患者に対する単剤療法として使用が可能となる。

日本新薬株式会社 ニュースリリース
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