モノクローナル抗体Trop-2
株式会社カイオム・バイオサイエンスは、2016年2月1日、Trop-2抗体に関して、ニュージーランドにおける特許付与の決定通知を受領したことを発表した。
抗ヒトTrop-2 抗体は抗原「Trop-2」に結合してがんの増殖活性を阻害するモノクローナル抗体である。
正常組織にはほとんど発現しないTrop-2だが、複数の固形がんの細胞表面には特異的に発現する。その固形がんとは、乳がん、大腸がん、膵がん、前立腺がん、肺がんなど。そのため、Trop-2を標的分子としたがん治療が行われている。
ニュージーランドでは分割出願
同社は、株式会社リブテックを承継した特許権者としてTrop-2抗体の開発を進めており、欧州をはじめとする各国に特許を出願している。すでに、日本、米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアでの特許が成立している。
このたびのニュージーランド特許は、同社の権利を拡大するために分割出願したものである。
Trop-2抗体は疾患モデル動物を対象とした試験で抗がん活性が顕著であると実証され、同社は国内外の製薬企業などに導出を行っている。

株式会社カイオム・バイオサイエンス ニュースリリース
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