豊富なワクチン開発経験を応用
2016年2月2日、サノフィ株式会社のワクチン事業部門であるサノフィパスツールは、ジカ熱ワクチンの開発プロジェクトを開始したことを明らかにした。
ジカウイルスはこれまで発生例が少なかったが、2015年5月にブラジルでジカ熱の最初の感染例が報告されてから、アメリカ大陸全体に拡大している。
出生時の形態異常や神経系症候群、蚊による媒介によるさらなる拡大、新たに感染例が発生した地域住民に免疫がないことなどから、ジカウイルスに対する懸念が高まっている。
サノフィパスツールは豊富なワクチン開発経験を応用し、ジカウイルスワクチンの開発に乗り出す。
デング熱ワクチンなど類似ウイルスのワクチンを開発済
サノフィパスツールはこれまで、黄熱ワクチンや日本脳炎ワクチン、デング熱ワクチンといった、ジカウイルスと同じ科に属するワクチンの研究開発をリードしてきた。20種類もの感染症に対し、世界で最も幅広いワクチンの製品ラインアップを提供している。
ジカウイルスワクチンの開発にあたっては、承認取得済みのデング熱ワクチンDengvaxiaに関連して構築した専門性と、研究開発部門や産業基盤を応用していくとしている。

サノフィ株式会社(サノフィパスツール) プレスリリース
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/index.jsp