カナダ社のライセンスを取得
株式会社三和化学研究所は、2016年1月22日、気道過敏性検査用薬剤「プロボコリン(R)吸入粉末溶解用100mg」が厚生労働省の製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は気管支喘息を診断するために行う気道過敏性検査に用いられる。「医療上の必要性が高い未承認薬・適応外薬」として、日本アレルギー学会により厚生労働省に提出された経緯がある。
同社は、カナダに本社を置き、同剤をアメリカ、カナダ、その他複数の国や地域で販売するMethapharm Inc.からライセンスを取得し、参天製薬株式会社と共同開発した。
客観的に評価する
気道過敏性検査は、気管支喘息の診断が困難である場合、重症度の判定や治療効果の判定を目的として行う。喘息の発症初期、喘鳴や呼吸困難が現れない軽度な症例では診断が難しいとされるため、同検査が有用になる。
同剤は、同検査にコリン作動性の気道収縮物質として用いられる。副交感神経を刺激する同様の作用をもつ薬物では、他にアセチルコリンやベタネコールなどがある。
気道過敏性検査で気道過敏性の有無と程度を評価する際に、低濃度の気道収縮物質の吸入投与を行う。

株式会社三和化学研究所 プレスリリース
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