製造販売承認申請はサンド、販売は協和発酵キリン
協和発酵キリン株式会社は、1月25日、「リツキシマブ バイオシミラー」の日本における販売に関するライセンス契約を、同剤輸入元であるサンド株式会社と締結したと発表した。
この契約に基づき同剤は今後、製造販売承認申請はサンドが行い、協和発酵キリンは販売およびマーケティング活動を担当することになる。
CD20に対するキメラモノクローナル抗体
「リツキシマブ」は、CD20に対するキメラモノクローナル抗体。CD20はB細胞に発現しpreB~成熟Bにかけて細胞膜表面に認められる抗原であり、キメラモノクローナル抗体はマウス抗体の可変部をヒト抗体の定常部に導入した抗体のことを指す。同剤の主な適応症は、CD20陽性の非ホジキンリンパ腫となっている。
サンド社は「リツキシマブ」のバイオシミラーをグローバルに開発している企業。一方、協和発酵キリンはがん領域をメインカテゴリーの一つとし、中でも血液がんを最注力疾患と位置付けている。
患者の多様なニーズに対応
今回締結されたライセンス契約に基づき協和発酵キリンは、契約一時金に加えて承認申請や承認取得時および成功報酬型のマイルストーン、さらに販売時のロイヤルティをサンドに対して支払うとしている。
協和発酵キリンは、同剤について適正使用情報の提供に万全の体制で対応し、患者や医療従事者の多様なニーズに対応するという。

リツキシマブ バイオシミラーの日本での販売に関するサンド社とのライセンス契約締結について - 協和発酵キリン株式会社
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news