二プロが使いやすくなったリチウムモニタリング検査薬を発売
二プロ株式会社はリチウムモニタリング検査薬「エスパ・LiII」の販売を年内に開始することを2014年10月6日に発表しました。この検査薬については全国の病院や検査センターなど医療関連機関を対象としています。
今回の検査薬の特徴とは
躁病や躁うつ病の治療に用いられる炭酸リチウム製剤については、そのリチウムの濃度について治療として有用な濃度と中毒になる濃度が近いため、投与するにあたって定期的に血中リチウム濃度を測定し管理することが大変重要です。しかし、今まではこの血中リチウム濃度の測定には専用の装置が必要でした。
今回の検査薬も同社が既に開発販売している「エスパ・Li」同様、専用装置は不要で、汎用生化学自動分析装置に対応しています。今回の検査薬の特徴としては、主成分にF28トラフェニルポルフィリンを用いることによって検体の希釈も不要となった点です。また開封後の安定性が向上していることから、より医療従事者にとって使いやすいものになっています。
同社では2014年10月9日から11日まで神戸国際展示場において開催される日本臨床検査自動化学会と同時開催されているJACLaS Expo 2014においてブースを開設し、この検査薬の展示を行う予定です。今回の製品の投入で同社では3年後に5億円の販売額を見込んでいます。

二プロ ニュースリリース
http://www.nipro.co.jp/ja/news/