アスペン社が日本市場に参入
英グラクソ・スミスクライングループは、Aspen社との新しい戦略的提携を2014年10月9日に発表しました。これによりAspen社はアスペンジャパン株式会社を新設、日本市場に参入することを表明、両社はこの新会社に対して製品及び資金の提供をすることとなります。
今回の戦略的提携と日本市場参入のねらいとは
今回の戦略的提携の狙いはオーソライズドジェネリック医薬品を日本市場に導入する点にあります。これによってグラクソ社は同社の製品ポートフォリオの最大化を図ります。
具体的にはグラクソ社は「オーグメンチン」などを含むいくつかの長期収載品に関する販売権をAspen社へ移管。これらの製品はグラクソ社では対日本事業において主力製品ではなかったので、これらをAspen社へ移管することで、グラクソ社は主力の呼吸器領域、ニューロサイエンス領域、そして皮膚科領域に経営資源をより集中的に投入できることができます。
さらにグラクソ社では同社が有する独占的販売期間が経過した後には、さらにいくつかの製品についてアスペンジャパンにその権利を移管。アスペンジャパンがオーソライズドジェネリック医薬品として日本市場で販売します。日本政府は市場でのジェネリック医薬品のシェアを高めるための施策を講じており、アスペン社は日本政府の方針に沿った戦略といえます。

グラクソ・スミスクライン プレスリリース
http://glaxosmithkline.co.jp/