武田薬品、アメリカでベルケイドの追加承認を取得
武田薬品工業株式会社は同社の100%アメリカ子会社であるミレニアム・ファーマシューティカルズインクを通じて、多発性骨髄腫の治療薬であるベルケイド(一般名はボルテゾミブ)につき、アメリカ食品医薬品局(FDA)より、追加承認を取得したことを2014年10月10日に発表しました。今回追加承認されたのは、未治療のマントル細胞リンパ腫患者の治療薬としてです。
今回の承認取得の背景及び内容について
今回の承認取得にあたっては、国際共同無作為化臨床第3相比較試験を実施。その結果に基づいています。
この検査では40ヶ月の追跡期間において、ベルケイドを含む治療レジメンの患者群と標準治療レジメンの患者群とを比較。前者の患者群の方が主要な評価項目である無憎悪生存期間が59%延長したことが明らかになりました。さらに、完全寛解率についてみるとベルケイド投与の患者群が44%と、標準治療レジメンの患者群の34%と比べて、効果があることが確認されたのです。
今回の承認を通じて、アメリカでは初めて未治療のマントル細胞リンパ腫患者に対する治療薬が承認されたこととなり、この薬の使用範囲がより一層広がることを意味します。

武田薬品工業 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/