興和が新規緑内障及び高眼圧剤の治療薬の承認を取得
愛知県名古屋市に本社を置く興和株式会社は、新規緑内障及び高眼圧剤の治療薬について2014年9月26日に厚生労働省より国内における製造販売承認を取得したことを発表しました。この薬の名称は「グラナテック(R)点眼液0.4%」で一般名はリパスジル塩酸塩水和物。
この薬の特徴とは
グラナテックは緑内障及び高眼圧治療薬で、世界初の作用機序を有しています。具体的には、Rhoキナーゼを阻害することによって、線維柱帯-シュレム管を介する主流出路から房水の流出を促進する効果があります。これによって薬の目的である眼圧を下げることが達成できるのです。
今回の薬の開発にあたっては、国内において原発開放隅角緑内障と高眼圧症を患っている患者の協力の下臨床試験を実施。この薬を単独で使用した場合と、既存の緑内障及び高眼圧症治療薬と併用した場合の両方のケースにおいて、眼圧を下降させる効果を示しました。
同社では緑内障及び高眼圧症治療薬の分野に強みをもっており、1999年から「ハイパジールコーワ点眼液0.25%」を販売しています。今回世界初の作用機序を有しているこの薬を市場に投入することで、緑内障及び高眼圧症における治療薬に新しい選択肢を提供することを表明しています。

興和 プレスリリース
http://www.kowa.co.jp/